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Colossus Studios

アーノルドレンダー検証 その22

桜の季節ももう終わり。そろそろGWの足音が聞こえてきそうでそわそわしてしまいます。
 
Arnold 5 を検証しています。
うたい文句通り、確実に速く美しくなっています。
同じシーンをArnold 4 (MtoA 1.4.2.2)とArnold 5 (MtoA 2.0.0)で比較してみました。


エリアライト1灯のシンプルなシーンですけど、確実に1.5倍は早くなっています。

レンダリングスピードが速くなっただけではなく、サンプリング手法が改良されて、低レベルサンプリングでもノイズが抑えられて綺麗になっています。
他のレンダラーではポストエフェクトのデノイズという手法でノイズを抑える方法を取るものもありますが、
どの段階でデノイズをかければ一番効果的なのかは何度もテストをして見極めることが必要ですし、シーンによっても大きく変わってきます。
Arnoldはユーザーに余計な時間と手間を取らせずに、サンプリング手法そのものに改良を加えることで、よりシンプルで扱いやすいレンダラーを目指していいるようです。
レンダーサンプルのレベルを変えて比較してみました。



同じサンプリングレベルではArnold 5 の方がノイズが少ないというか、スパイクノイズが減って目立ちにくくなっています。
これはBlue-noise Dithered Samplingという手法を導入したからだそうです。

Blue-noise とはこういうタイプのノイズだそうです。

さらにそれは、ヴォリュームスキャッタリングでも効果を発揮しています。
  
普通は機能追加などで重くなったりするものですが、確実に速く綺麗になっているのを見ると、Solid Angleのプログラマーは本当に優秀なんですね。
次回は全く新しくなったシェーダーについても検証してみます。