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Colossus Studios

アーノルドレンダー検証 その13

アーノルドレンダー検証 その13

1年以上空いてしまいました。
その前は年をまたいで2015年の1月に、今年もどうぞよろしくと言ったっきりでしたね。
なんだ、もう辞めちゃったのかと思った人も多い(ほとんど?)だと思います。
実はあれからしばらくVRayを使っていまして。Arnoldを使う機会が多くはなかったのです。
ベータ版からVRayを使っていた者からすると「今更VRay?」って思ってしまうのですが、枯れた技術の水平思考ってやつですかね~枯れてる割には十分に使いこなすためのハードルは今でもけっこう高いです。
そろそろArnoldブログも再開しないといけないなあと思ったのは、先日Autodeskが発表したこのニュース

http://www.autodesk.co.jp/adsk/servlet/item?siteID=1169823&id=25415110

もうご存知の方も多いと思いますが、AutodeskによりSolid Angle買収の話題です。
Arnoldはハリウッド映画などの採用事例は多いですが、http://www.solidangle.com/gallery/
この日本では他のレンダラーに隠れながらまだまだマイノリティな地位をキープしていくのかと思っていたら、いきなりデファクトスタンダードですよ!
買収によるイノベーションというのを見せ付けられました。企業の成長戦術としては、新規技術の成熟を待つより実績のある技術を取り込んだほうが確実で早いですからね。

閑話休題

で、本題。Arnoldについて。
Arnold Renderってv1.0とかv2.0という表記がないので、何年も同じなのかと思っている方多いと思いますが、結構な頻度でバージョンアップを繰り返しています。
例えば2015年以降の主なアップデートだけでも、

Arnold Core 4.2.3.1 ・ヘアレンダリングを40%高速化・最大128スレッド対応
Arnold Core 4.2.4.1 ・テクスチャユーティリティとボリューム系シェーダーを追加
Arnold Core 4.2.6.1 ・ボリューム系の改良
Arnold Core 4.2.7.4 ・カットアウトテクスチャ処理の改良
Arnold Core 4.2.9.0 ・OpenVDBメモリー使用量を45%削減・サブディビジョン分割の高速化

Arnold Core 4.2.11.0 ・インタラクティブレンダリング用の新しいレンダービューを搭載
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Arnold Core 4.2.12.2 ・新しいスナップショットライブラリ・孤立表示での複数選択
Arnold Core 4.2.13.0 ・レンダービューに関するアップデート多数
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Arnold Core 4.2.13.4 ・SSE4.2に最適化しいくつかの処理を高速化・テクスチャキャッシュサイズを2GBへ
このSSE4.2に対応したCPUはIntelならCore i7(Bloomfield)以降、AMDならAMD FX (Bulldozer)以降となり、Core2DuoとかAthlon 64Phenom以前のCPUはあっさり首切りということですねw。