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Colossus Studios

アーノルドレンダー検証 その21

MtoA 1.4.2

木目の美しいギターを探していたら店頭でLTDのハワイアンコアモデルを見つけて一目ぼれ。
今年からメインギターになりました。レスポールタイプはやはり重い!

2月8日にMtoA 1.4.2がリリースされていました。
https://support.solidangle.com/display/AFMUG/1.4.2
上のギターはハワイアンコアですが、こちらはArnold  4.2.16.2  コアが使われています。
リリースノートにはMaya 2017 Update 3に含まれているバージョンとありますけど、先に出しちゃったってことでしょうか?
このバージョンからアイコンが変更になっています。よりMayaライクなアイコンになってインテグレートレベルが上がってますね。
旧アイコン

新アイコン

アイコン以外には、いくつかの機能追加が行われています。
その中でも特徴的なのが2つのシェーダーの追加です。
・Thin Film (薄膜)シェーダー
新しく搭載されたこの薄膜シェーダーはサーフェス上の薄膜干渉の効果を再現します。Fresnelオプションを無効にして、標準シェーダのSpecularまたはReflectionの色にリンクすることができます(シェーダは独自のFresnel計算を行います)。

remapHSVを介してスタンダードシェーダーのスペキュラーカラーにThin Filmシェーダーをはさみます。

標準シェーダーのフレズネルはOFFにしておきます。

いくつかThin Filmシェーダーを割り当ててレンダリングしてみました。



・ComplexIORシェーダー
物理的な値を用いて標準シェーダーよりも複雑な屈折率を持つマテリアルをレンダリングすることができます。
このシェーダーもThin Filmと同じようにスペキュラーカラーにはさみます。


モードが2つあってアーティストが自由にできるモードと物理的な数値(Eta,K)を入れるモードがあります。
 http://refractiveindex.info/  では、銅、金など多くの材料の n(Eta)とk値を測定しています。
ComplexIORシェーダー自体にフレズネルコントロールが含まれますので、標準シェーダーからフレズネルを外しておきましょう。

ComplexIORにはいくつかの金属がプリセットされています。それらを割り当ててレンダリングしてみました。