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Colossus Studios

劇場版 まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』感想

以下、ネタバレを含みます。

エントロピーの法則を打ち破る人間の、それも少女の感情のエネルギーが、
宇宙人によって、宇宙の寿命を延ばすために搾取されるという舞台の裏側が明らかになった時、
魔法少女というファンタジーは一転して闇の物語となり、
まどかの優しさが、まどか自身を犠牲とすることによって、二度と悲劇が起こらないように世界を改変させた。

平和と引き換えに、どうしようもない悲しみだけが残された表舞台。

[新編] 叛逆の物語
その冒頭で、観客となる私達の、いや、少女達自身のかなえられなかった願いがかなう。
マミを中心に、まどか、さやか、杏子、そしてメガネをかけたほむら。
まどかが笑顔で、さやかと杏子が背中を合わせて戦い、マミがみんなをまとめている。
5人そろって踊り、舞い、変身し、ナイトメアを退治する。

まど☆マギファンはこれをどれほど待ち望んだことだろう。
ココまで観れただけで十分感動ものだと思うが、
物語はココから謎めいた舞台を明らかにしていく。

偽りの見滝原が舞台ならば、それを裏で操っていたのはほむら自身だった。
この衝撃的な展開に驚き、そして疑問に思う。
なぜ、まどかを慕っていたほむらが魔女となってしまったのか。

…以前の世界では、ほむらは絶望を経験し、心を閉ざし、まどかを守るためだけに生きてきた。
悲しみに打ちひしがれた表情には、喜び、悲しみ、恥じらい、恐怖も無かった。
しかし、この世界のほむらには、弱さがあり、まどかに対して心を通わせ、互いに抱き合い、涙する。
これもまど☆マギファンが観たかったシーンだろう。
このシーンだけで、今までのわだかまりは消え去ったではないだろうか。

エンディングはとても難解で、受け取る側がそれぞれの解釈をすればイイと思うが、
続編がありそうな含みもあった。

表舞台はもう一度再構築され、マミ、杏子は元の見滝原中学校に通い、さやかとなぎさは魔女ではなく再び人間として、
そして転校生としてやってきたまどか。
舞台の裏を知るほむらは、「秩序」と「欲望」のどちらが大切かをまどかに問う。
「秩序」と答えたまどかに、ほむらはやがてはまどかと対峙するときが来るのかもしれないと思いながらも、
まどかからもらった赤いリボンをまどかに返す。
「やっぱり、あなたの方が似合うわね」

魔法少女物といいながらも、今までの物語は平和な日常が暗闇に飲み込まれていくような、絶望が支配していたが、
[新編] 叛逆の物語は絶望の中にも互いを思いやる愛は残されているんだよと言っているような気がする。
とはいえ、絶望を表現するはずの絵はとてもキレイで、現実のような心えぐられる体験をするわけでもなく、
愛らしいキャラクターたちの言葉を中心に展開していく群像劇のような楽しみ方もできる。
少女達の周辺にある小さな出来事と、それを包み込む宇宙的スケールの舞台裏。
でも言いたかったことは、人は何かを願う代わりに、何かを失うこともある。
希望と絶望が背中合わせであっても、誰かを想う気持ちは消え去ることはないし、
それが生きる力になるということなんじゃないかと。

 

澤田 友明 tomoaki sawada

出身地:大阪

性別:凸

生まれた日:バレンタインデーイヴ

年齢:体力年齢は28歳

血液型:AO型

属性: じいや
役目: パイプライン敷設
特技: 司会
サイズ: 一人前
好きなタイプ: ハッとさせてくれる人
将来の夢: 体脂肪率9%台
趣味: エレキギター
好きな物: ショートボブ
好きな芸能人: Olivia Wilde
尊敬する人: 奥さん
欲しいもの: ロマンス
生れ変ったら: 秘密諜報部員
クセ: 常にお笑いを考えている
自己紹介: CGはSGIの時代からやってました。でまだやってます。